スギは自然を破壊する

スギは人が植えたものです。キャベツ畑のキャベツと同じです。もし、日本中にキャベツ畑があったら、どうでしょうか。それを「自然」だと思いますか。思いませんよね。

スギも同じで、実は、多くの人が「自然」だと思っているスギやヒノキの林というのは「材木の畑」です。材木工場です。九州の2倍の面積がある材木工場です。そして毎年、春になると、花粉という「材木工場の排気ガス」を排出しているのです。

さて、では具体的に、スギによる環境破壊というのは、どのようなものなのでしょうか。
まずは、動植物が減ります。スギ・ヒノキというのは針葉常緑樹であり、日光をさえぎります。その結果、地面に光が届かず、スギ林(材木工場)には草が生えなくなります。

草が生えなければ、虫がいなくなります。虫がいないと、虫を食べる魚や鳥がいなくなります。哺乳類もいなくなります。スギ林が増えれば、動植物が絶滅するということです。これは当たり前 で、そもそも、スギ林は自然でもなんでもない「材木工場」ですから、そこでは生物が生きにくいのです。

では、どうすればいいのか。何度も言いますが、答えは単純で、スギの木を切ってしまえばいいのです。

ちなみに、よく、「植林活動」をしている学校や企業がありますが、自然環境を守りたいのであれば、日本においては、ほとんど植林は必要ありません。まして、スギやヒノキを植えることは、自然保護ではなく、自然破壊です。

高温多湿の日本では、勝手に植物が生えてくるので、本当は植林すら必要無いのです。夏になる と、そこら中に雑草が生えてくるでしょう。そのぐらい、日本は植物の生育に適している土地ですから、わざわざ木を植える必要はありません。放っておけば草木が生えてきて、自然に戻ります。

まず分かってほしいことは、スギやヒノキの林というのは、自然でもなんでもなく、材木工場だということです。そして、スギの木を切ることにより、むしろ自然を復活させるのです。さらに言えば、山の保水力が増して、洪水や水不足を減らすという利点もあるのです。

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